ここが本当の西部です。夢見るような世界でもなければ、消毒された清潔な環境でもなければ、お上品な人たちばかりがいるわけでもありません、都会人のように建前が通用する社会ではありません。不純物はそのままで、本音が好まれるのです。ここはカウボーイ(とカウガール)が今も馬に乗り、先住民が人口の大半を占め、青年団の活動として郡のお祭りが盛り上がるところなのです。
マールボロの宣伝に出てくるようなカウボーイやジョンウェインには出会えないかも知れません。でも、都市に向けた食料生産の行っているなかで近代化の問題に悩まされている、牧場主や農場主で構成されるコミュニティが見てとれるはずです。「文化遺産」は旅行業界では決まり文句になっていますし、一部の地域では旅行者に過去の理想像を見せています。しかし私達は今でも続く西部のライフスタイルを誇りにしています。やせた土地での開拓、不況の時代、麦農家に牛農家。私達の生きかたの向こうに21世紀が見えているのです。
サンファン郡の詳しい歴史はBlue Mountain Shadowsをお読みください。
サンファン郡の人々は独立心に富み、自給自足を前提とし、男女ともに保守的です。良いときも悪いときも失わない屈強な精神を持ち、生きるために一所懸命働いています。最近までユタ南東部が地理的に隔離されていたこともあって、他の郡とはほとんど接点がありませんでした。入植者に与えられる自作農場が1930年前半まで認められていたため、大恐慌時代に多くの農家が流れ着きました。これら家族の多くがその当時のままの農場を耕し、主に麦を栽培しています。農業と家畜農家は現在もこの地域の経済で大きな役割を果たしています。垢抜けていないかもしれませんが、私達は誠実で真面目です。
ラ・サルの山村で今も続くカウボーイや農場を見てください。メキシコのサンタフェから入ってきたスペインの家畜商人たちは、定住が行われる前に、この一帯を移動していました。ラ・サルはレッド・ランチ社が経営していたユタ最後の「企業町」でした。こんにち、ラサル・マウンテンのゲスト・ランチは、宿泊者、親睦会、同窓会、会議に使われています。マウント・ペイル・カントリー・インは歴史的施設ではありませんが、むかしながらの西部のおもてなしを提供していて、クロスカントリースキー、サイクリング、ハイキングに好適です。
1880年代、モンティチェロは典型的な西部の荒廃した町でした。ストーリーはたくさん残っていて、たとえば馬に乗ったカウボーイがMons Storeに入ってキャラコの反物の一端を掴み、サドルの上でもてあそび、馬に乗って反物の一端をほどいていったというのもひとつです。K&Aチャックワゴンは、小さな食堂での夕食や馬が牽くワゴン・ライディング、西部伝統のエンターテインメントで人々を集めています。
ダルトン・ギャング・アドベンチャはモンティチェロ近くの牛農場ですが、好奇心旺盛な旅行者にフェンスの修理をさせてくれたり、天候にかかわらず乗馬をさせてくれたり、牧草地から牧草地へと牛の移動を見せてくれるでしょう。MDランチ・クックハウスは西部の記憶に刻まれているバッファローツアーに案内してくれます。
ブランディングの町は、古代プエルボの町があった場所に開かれました。エッジ・オブ・シダー州立公園と博物館は、サンファン郡で発見された4つの近代的な文化(ユート、ナバホ、スペイン、アングロ)を展示する一方で、古代プエルボ文化にも焦点を当てています。遺跡はビジターは自由に見学ができるほか、カゴ、陶器、工具などが展示されています。公園では10月に インディアン・アート・マーケットが2日間にわたって開催されるほか、年間を通じてさまざまなプログラムが計画されています。初期の入植者の家を使ったロジャー・ハウス・ベッド&ブレックファースト は、旅行者に快適な空間を与えてくれます。アメリカ先住民の絵や工芸品がブレンディング内のさまざまな店で売られています。
ブラフも古い村のあった場所に開かれた町です。ブラフは郡内では最初に白人によって組織され、多くのビクトリア風の建物が残っています。ウォーキングツアーのパンフレットが店で手に入ります。ワイルド・リバー・エクスペディションは歴史や地質を学びながらサンファン・リバーでの川下りなどを体験させてくれます。パイオニア墓地は歴史マニアには面白いところでしょう。カウボーイ・ツアーズが町の近くの砂漠地帯で乗馬をさせてくれます。サンド・アイランドに古い岩絵の大きなパネルがあります。ファーアウト・エクスペディション は山や砂漠、渓谷へのガイドを提供し、「行きたいところならどこへででも」連れていってくれます。パイオニア・ハウス・インではブラフの古くからの家に泊まることができます。ガイドの案内を受けながら、広大な大地を進み、未開の山に入り、川を下り、渓谷を降りてみてはいかがでしょう。
メキシカンハットは石油と鉱物で生まれた町です。この小さな町の人口は、鉱物ブームのときは1,000人を超えていました。サンファン・インは石油ブームの時代を思い出させてくれるような南部ユタの古いスタイルで、宿泊、食事、バーとグリルを提供しています。町の北にあるValley of the Godsには尖塔や砂岩で形作られた独特の景観が広がっています。もともとは独立した一軒の家だったバレー・オブ・ゴッド・ベッド&ブレックファーストは心地よい宿泊に好適です。サンファン・リバー・キャニオンの近くのオネイカー・トレイルは、1800年代後半の雰囲気があり、ふちから川まで300メートルの標高差があります。
ナバホの物語はモニュメントバレーとオルヤトに生きています。モニュメントバレー・ナバホ族公園には、この独特の文化が残っています。オルヤトのトレーディングポスト は国に登録された史跡で、グールディング・ロッジ博物館はバレーと人々の歴史を展示しています。
人々が歴史、遺産、多様な文化を誇りにしているサンファン郡の現在に過去も織り込まれています。サンファン郡の人々にとって、遺産は単なる過去を意味するのではなく、毎日をどのように生きるかを示す証です。人々の在り方を豊かにしているのです。